森と山を駆ける!トレイルランニングの奥深い世界

「走る」という言葉を聞いて、どんな景色を想像しますか? アスファルトの道路、信号機、そして車の排気ガス? もしそうだとしたら、もったいない!

私たちが提案するのは、「トレイルランニング」という、森の中の小道や山の尾根を駆け抜けるスポーツ。これは単なる「走る」ではなく、「自然という名の遊び場を、全身で楽しむための移動手段」 なのです。路面が変われば景色が変わり、体の使い方も全てが変わります。さあ、舗装路からの卒業式を始めましょう!

Part 1: 装備は「動くサバイバルキット」 – 軽さと安心の両立

路跑はTシャツと短パンで十分かもしれませんが、トレイルランニングではそうはいきません。山の天気は変わりやすく、転べば泥だらけ、場合によってはキツネに遭遇するかもしれません(私はしました)。

· シューズは運命の相棒: これが全ての始まり。トレイルランニングシューズは、滑りにくいソール(歯が深い!)と、足首を保護する構造が命。舗装路用のシューズで挑むと、泥の上でバレリーナさながらの舞いを披露することになります。最初の投資はここへ。
· ザックは背中の相棒: 小さなランニングバッグや、給水ベルトでは心もとない。5~10リットル程度のランニング用ザックがベスト。中身は、「もしも」に備えて。
· 水分: 給水所はどこにもありません。水筒またはハイドレーション(水袋)必須。
· 食料: エナジージェル、チョコレート、おにぎり。糖分と塩分を補給できるものを。
· 防寒着: 軽量のウィンドブレーカーや防水ジャケット。頂上は風が強く、突然の雨にも対応。
· ヘッドライト: コース読み間違いで日没に間に合わなかった時、「暗くなったら終わり」ではありません。
· 非常用保温シート: ケガで動けなくなった時、体を冷やさないための命綱。

〈ちょっと一息〉
私の初トレイルランでは、舗装路用のシューズと、音楽を聴くためのスマホだけを持って出発。結果、登りでは滑り、下りでは転び、しかも山中で「圏外」の表示に「えっ!?」と叫びました。帰りは泥だらけの、まるで泥鰌のような姿でした。これが、私が装備の重要性を学んだ、ちょっと恥ずかしい日です。

路跑のように、ただ前に進むだけではすぐに息が上がり、足が動かなくなります。山のエネルギーを無駄にしない、効率的な動きをマスターしましょう。

· 登り: 「歩くなんて恥ずかしい」は禁物。急な登りは、むしろ積極的に歩き(パワーハイキング)、心拍数をコントロール。小さな歩幅で、テンポよく。腕を太ももに押し当てて押すと、さらに楽に!
· 平坦: ここが唯一、路跑に近い感覚で走れる場所。とはいえ、道はデコボコ。足元は常に数メートル先を見て、安全な場所(踏みやすい石、ぬかりにくい土)を選びながら、リズミカルに。
· 下り: これが最大の楽しみ! でも、恐怖心があるとブレーキをかけすぎて、太ももが悲鳴をあげます。コツは、「体を少し後ろに倒し、小刻みにステップを踏む」 こと。勇敢になりすぎず、慎重になりすぎず。斜面と友達になる感覚です。

Part 3: 安全に楽しむための「山の掟」

トレイルランニングは、自然との共同作業。自分を過信せず、謙虚な気持ちで臨みましょう。

1. 計画と情報収集: コースの距離、標高差、所要時間を事前にチェック。天気予報は入念に。山の天気は平地の3倍変わりやすい。
2. 単独行は控えめに: 特に初心者は、経験者やグループと一緒に。もし単独で行くなら、行き先を必ず誰かに伝え、コースから逸れない。
3. 「ながらスマホ」は禁止: 動画を撮りながら、音楽を聴きながらの走行は、転倒や道迷いの元。自然の音(鳥の声、風の音、自分の呼吸)に耳を澄ませることも、楽しみのひとつ。
4. 他の人とのすれ違い: 登ってくる人優先が基本。下りてくる自分が一歩止まって道を譲る。挨拶は忘れずに。「こんにちは!」の一言が、お互いの安心感になります。
5. 自然への敬意: ゴミは絶対に捨てない。動植物をむやみに傷つけない。あなたはそこを通る「ゲスト」なのです。

〈ちょっと一息〉
ある日、ひたすら登った尾根で、突然視界が開け、雲海が見えました。その時感じたのは、たどり着いた者だけが味わえる、特別なご褒美のような感動。そして、その直後にやって来た急な下り坂では、童心に戻ったように「ワーワー」言いながら駆け下りました。この「苦労と快楽のセット」が、トレイルランニングの病みつきになる理由かもしれません。

Part 4: まずは一歩を!おすすめ始め方

「難しそう…」と思ったあなた、ご安心を。全ての山が険しいわけではありません。

· 初心者向けコース: 多くの里山や高原に、初心者向けの整備されたコースがあります。例えば、軽井沢や蓼科、富士山のふもとなど、リゾート地には良いコースが多いです。
· イベントに参加: 各地で開催されているトレイルランニング大会には、短い距離の「ファンラン」部門が設けられていることが多い。そこで雰囲気を味わうのが一番。
· コミュニティを探す: SNSやランニングショップで、トレイルランニングのコミュニティを探してみましょう。知識豊富な先輩たちが、きっと親切に教えてくれます。

いかがでしたか?トレイルランニングは、あなたの「走る」という概念を、きっと塗り替えてくれるはず。アスファルトの灰色から、森の緑と土の茶色の世界へ。さあ、次の週末は、小さな一歩を山のトレイルへ踏み出してみませんか?

新しい風景と、新しい自分が、そこに待っています。それでは、良いランを!

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