「あの壁、登ってみたい」と思ったこと、ありませんか?子供の頃は木や塀にすぐ登っていたのに、大人になるとなぜかやらなくなってしまう。でも、その気持ちは体の奥で眠っているだけ。目覚めさせるのに必要なのは、ただ自分自身の体と、一枚の岩だけ。それがボルダリングの世界です。
初めてジムに行った日、僕は5分で腕が悲鳴を上げ「筋肉はどこに消えた?」と真剣に悩みました。それから半年、今では週3回岩壁に張り付く生活。この手のひらジョブ(手のひらを使う仕事)の魅力をご紹介します。
装備は最小限、でも最高の相棒
ボルダリングが気軽に始められる理由の一つが、装備の少なさ。
· シューズ:第二の皮膚
クライミング専用シューズは、通常の靴とはまったく別物。つま先が細く、靴底はゴムでできていて、岩の小さな凹凸もしっかり捉えます。初めて履いたときは「え、これで歩くの?」という感覚。でも壁の上ではこの窮屈さが頼りになる、魔法の靴です。
· チョーク:汗にさよなら
滑った手のひらでは岩は登れません。チョーク(炭酸マグネシウム)があなたのグリップを支えます。チョークバッグは腰にぶら下げて、必要なときにパッとひとふり。この動きがなんだかカッコよくて、何度も使いたくなってしまいます。
· 必要なのは動きやすい服装だけ
Tシャツにショートパンツなど、体を大きく動かせるものであればOK。ただし、ときには足が頭より高く上がることも。服装選びは「恥ずかしくないか」より「動きやすいか」で決めましょう。
ホールドにはそれぞれ名前がある
ボルダリングの壁には、色とりどりのホールド(取っ手)がついています。この色ごとに課題(課題)が分かれているのが基本。
· カラーズシステム: 同じ色のホールドだけを使って登る
· グレード: 難易度を表す等級(日本では初級から上級まで)
初心者なら、まずはオレンジや緑などの初級グレードから。いきなり黒や茶色に手を出すのは、いきなり富士山に登るようなもの。けがの元です。

力任せに登っても、すぐに疲れるだけ。ボルダリングは体の使い方がすべて。
· 三点支持で登る
両手両足のうち、三点は常に壁につける意識で。そうすることでバランスが保て、次の動きにスムーズに移れます。
· 足は「押す」、手は「吊るす」
初心者がやりがちなのが、腕の力だけで登ろうとすること。実は足の力がもっと重要。足で体を押し上げ、手は体を支える程度。腕はなるべく伸ばして、体重は足に乗せるイメージ。
· 腰を壁に近づける
体が壁から離れると、手足に負担がかかります。腰を壁に近づけることで、足に体重が乗り、手の負担が減る。この「ヒップイン」が上達のカギ。
楽しむための必須マナー
ボルダリングは個人競技のように見えて、実はコミュニティスポーツ。
· 落下エリアの確認
登る前に、周りに物や人がいないか確認。クライマー同士でスペースを譲り合う意識が大切。
· スポッターの役割
高さがある課題を登る時は、スポッター(落下時に衝撃を和らげる人)がいるとなお安心。お互いにスポッターをし合うのが暗黙のルール。
· みんなで考える
一人で悩むより、時には他のクライマーと「この課題、どうやったら登れる?」と話してみる。ヒントをもらったり、一緒に考えたりするのもボルダリングの楽しみ。
さあ、最初の一歩を踏み出そう
ボルダリングの魅力は、登るたびに小さな発見があること。昨日できなかった動きが今日はできたり、新しい課題をクリアできたり。自分の成長が目に見えて実感できます。
最初は腕の痛みに驚くかもしれません。でも、一週間もすれば握力が変わり、一ヶ月もすれば体の動かし方がわかってくる。そして何より、登り切った時のあの最高の爽快感がやみつきになります。
「あの壁、登れそう」――その気持ちを信じて、まずは最寄りのボルダリングジムに足を運んでみてください。新しい自分と、たくさんの岩の友だちが待っています。
では、ジムでお会いしましょう!

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